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鉄道模型 ㊱ : C63

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  数日続いた寒波も緩み、今日辺りから暖かくなる予報でしたが、今朝はまだ寒かったですね。7時過ぎにゴミ出しに行ったときも、日陰に停めているマイカーは夜露が凍りついてガチガチ・・・。

  さて、今回は、生れ出ることもなく消えていった幻の蒸気機関車、C63のお話です。

  『C63形は、国鉄最後の制式蒸気機関車として計画されながら、1956年(昭和31年)に設計図が完成したのみで、実際には製造が行われなかったため、「幻の蒸気機関車」 とも呼ばれている。地方ローカル線での客貨両用目的での使用を前提とし、主として老朽化が特に深刻化していたC51形を置き換える目的で設計された。構造はC58形をベースにしているが、できるだけC51形に近い性能を得ることを目標とした。』 【Wikipedia より転載】

イメージ 1

イメージ 2C63-1 【A4291 '03.02発売】
  我が家の在庫には他に3号機がありますが、いずれもセット付属のもの。マイクロエースのC63は単品売りもあって、そちらには2号機と1号機のお召し仕様があります。お召し仕様はともかく、2号機を買えばコレクション的には充実するんですけど…、結局、幻の域を出ない。
  実物はC58をベースにしているということで、模型の方も長工デフに似たお洒落?なデフレクターとナンバープレート以外はC58そのものかと思っていたんですが、いつもお世話になっている 『Nゲージ蒸気機関車』(http://www5a.biglobe.ne.jp/~toyoyasu/c63_2.htm)の解説によれば、「下廻りは基本的にC58と同じものですが、従台車やシリンダーのモールド等は変えてあります。デフやテンダー台車など、図面を見て目に付く特徴は一通り盛り込まれています。」 ということで、結構、気を使っているようです。なお、1号機と3号機の違いはナンバープレートぐらいなので、3号機の写真は割愛させていただきました。

イメージ 3
セット付属のオハネフ12を牽かせてみました。

  マイクロエースのセットはなかなかの曲者で、鉄道マニアの琴線に触れる内容になっています。

   A-4290 C63-3+61系客車 「幻の普通列車」7両セット
イメージ 9

  3号機に従う客車は、マニ60、スハユニ62、オハ62×3、オハフ62。これらは古い木造車体の客車を鋼体化改造して生まれた61系客車群ですが、特に62系は61系の北海道向けとして改造され、窓幅は1m、2重窓と巻き上げ式カーテンを装備しています。床下の蓄電池も大型化され、歯車式車軸発電機を装備しています。このセットは、レアな62系客車をチョイスすることでマニア受けするものになっています。

   A-4291 C63-1+10系客車 「幻の急行列車」木箱7両セット
イメージ 4

  こちらは、A4290の客車を10系寝台車に替えただけのセットです。しかし、なぜか永久保存版と称して木箱に入れられ、値段も大幅アップしています。
  1号機に従う客車は、1955年から大量生産された軽量構造の10系客車で、オハネフ12×2、オハネ12、オロハネ10、スロ54、スハネ16。これは、B寝台車4輌、A・B合造寝台車1輌、グリーン座席車1輌ということで、れっきとした寝台列車の編成です。
  特筆すべきは写真3輌目のオロハネ10で、車輌番号は501。この番号は北海道に配置されていたナロハネ10-6~9 が寒冷地仕様への改造を施し、500番台(501~504)の車両番号を与えられたものです。従って、これも前のセットと同じ北海道仕様。確か、急行 「利尻」 に組み込まれていたはず。
  結局、C63はどうでもよくて、これらの客車セットが欲しくて買ったんだな~。

  この2セットを全部連結して 「幻の寝台急行列車」 をデッチ上げたらどうかと思い、過去の 「利尻」 の編成をネット検索してみました。すると、主要列車の編成について丁寧に纏められた方がおられまして、その方の 『中央本線&64写真館』 というサイトに1972年(昭和47年)の急行 「利尻」 の編成
http://homepage3.nifty.com/6480/page298.html)がありました。それを見ると、マニ60×2、スユニ60、スハネ16、オロハネ10、スロ54、スハ45×3、スハフ44×2の11輌で、普通座席車は43系客車の北海道タイプ。う~ん、やっぱり61系は普通列車用なんだな~。
  まあ、そう堅苦しいこと言わずに両セットを合体し、幻の列車を妄想して頭の中で走らせるのが鉄道模型マニアってことじゃないですか?。例えば、昭和45頃に運転していたという想定で、こんなのどうでしょう。

南千歳 ⇔ 稚内 急行 「利尻(通称:あなたの利尻)」
  オユ12 ・ オハネフ12 ・ オハネ12 ・ オロハネ10 ・ オハ62 ・ オハ62 ・ オハフ62
南千歳 ⇔ 網走 急行 「大雪(通称:わたしの大雪)」
  オハネフ12 ・ スハネ16 ・ スロ54 ・ オハ62 ・ スハユニ62 ・ マニ60

  この2つの急行列車を併結した堂々の13両編成です。利尻の先頭には10系郵便車のオユ12を加えています。

イメージ 5
10系客車の郵便車・オユ12は区分室を持たない構造なので、妄想急行 「利尻」 では小荷物も混載。

  利尻、大雪ともに寝台車と座席車の混合編成で、行先の違う急行同士を併結しているのがミソ。東京から、空路、北海道入りするビジネスマンの便宜を図るため、南千歳発としました。
  「稚内にも網走にも空港はあるだろう」 と仰るかもしれませんが、当時、羽田から北海道への直行ジェット便は限られていて、稚内や網走など道内各地のローカル空港へは、一旦札幌へ出て丘珠空港から YS-11でっていう状況だったと思います(確証はないですけど)。

  それでは、妄想ストーリーの始まりです。
  『羽田 20:00 発のジェットに乗ると、南千歳 22:30 発の稚内/網走行きの急行に接続している。列車はC57の重連に牽かれて、先ずは札幌へ・・・。
  札幌で進行方向を変えて23:50発車。マニ60を先頭に 「わたしの大切、あなたのお尻?(いい歳してスマン)」 となって旭川へ・・・。この区間は電化されているので、ED76の牽引となる。
  旭川で利尻と大雪が分離、先に大雪がC58の重連に牽かれて出ていく。残った利尻には、最新鋭のC63重連が連結されて稚内へ向かう。利尻も大雪も、終着は翌朝6時前後である。』

  話は変わりますが、ちょっと気になってKATOのC58と比べてみました。

イメージ 6

  KATOスタンダード(1/140)のおかげで、長さはマイクロエースのC63より模型寸法で1㎝、実寸に直すと1.5mほど長い。でも、スケール感はバッチリ。C58っていったら、こーでね~と。
  並べてみると、マイクロエースの方はもう・・・。まあ、幻の機関車だから言ってもしょうがないけど、やっぱり比較するんじゃなかったな~。

イメージ 7
オユ12と・・・。C58の方が屋根が高く見えますが、オユ12の屋根は少し低いようです。

イメージ 8
マニ60と・・・。こちらは、ほとんど違和感を感じませんね。
では、また。


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