次は誘導輪の工作ですが、ドラのそれには裏側のモールドがない!
。つまり、タミヤのパーツと同じってこと
。


ドラのVランナーには、リターンローラー支持架が斜めにせり上がっているⅡ型VVSSの後期タイプと転輪が含まれているんですが、転輪も裏ナシのタミヤタイプ?。これって、M4(初期型)をⅡ型VVSS(後期タイプ)で押し通しちゃったタミヤ様への忖度(ソンタク)、ってやつですかね?
。

それでは、ドラのシャーマンのうち、Ⅱ型VVSS(後期タイプ)を付けているキットは大丈夫なのか?、ということが心配になって、M4A3・ETOをチェックしてみると、裏アリの転輪が入っていました。最近リリースされたもの(グリーンボックス)は問題ないようです。
話が脱線しましたが、誘導輪の工作に戻ります。
なしタミヤタイプなので、これもタミ
ヤ・シンM10のものに替えます。
それならいっそのこと、シャフトもタ
ミヤでいくかと思い立ち、また茨の
道へ・・・。
改造は、ドラのパーツ(D20,23)
を黄線の位置でカットし、シャフト
(誘導輪軸)と軸受に分けます。シ
て、残った軸受側の赤矢印の位置
に1.5㎜の穴を開けておきます。
左がタミヤのシャフトのパーツ
で、これもAランナーにありました。
これをドラの軸受けに開けた穴に
はめ込んで、タミヤの誘導輪を取
り付ければいいんです。その後、
取り付けたんですが、ここで大ポ
カ、向きを間違えちまった
。

「あぁ~、またヤッチまったぁ~」
と喚いてみても時すでに遅し・・・。
軸受側とは瞬着でガッチリ固定
されていて、もう剥がせない
。

やむなく、黄線で囲った部分を削
り、誘導理側も軸が通る穴を拡げ
ることで何とか帳尻を合わせるハ
メに・・・。
が、誘導輪を取り付けてしまえばこ
んな感じ。このあと、キャタピラをつ
けたりボディーを載せたりすれば、
アラも目立たなくなるっしょ。
この加工のおかげで、誘導輪は
結果的にスイング構造になり、実
物同様、キャタピラテンショナーと
して働くこととなりました。写真は誘
導輪軸が後ろ一杯の状況で、キャ
タピラにかかるテンションはマック
スです。
まだ左側だけですが、これで足周りの組立ては終りです。
試みに、手元にあったドラゴンのベルトキャタピラを履かせてみました。
スイングアームを少し下げて、テンションを緩めた方が良いかな~?。
せると英軍又は英連邦軍、若しく
はロシア軍の所属車輌ということ
になって、当初、作品のモチーフと
した米・第2機甲師団の戦車とは
合わなくなります。
ところで、イギリス軍に供与され
た本車は、運用の都合でヨーロッ
パ戦線では使われず、全車がイタ
リア戦線に回されたという話があり
ます。そういうことなら、このキャタ
ピラを履かせた上で、イタリア戦線
の英軍戦車として作るのも一興か
と・・・。何故って、イタリア戦線の
英軍戦車には迷彩塗装があるん
ですよ
。

ー 追記 ー
文中、横線を入れたキャタビラの記述は、本記事コメント欄の 「かずくん」 さんのご指摘のとおり、T-49の間違いでした。お詫びして訂正いたします。
では、また。