前の記事で三菱自工の株価に触れましたが、調べてみると昨日15:00の時点では449円(これでも、前日比+27円)。年初来高値が1,043円(1月4日)なので半値以下。今のうちに買っておいて、将来、株価が戻ったときに売れば倍になるかも?(こりゃぁ、大博打じゃぁぁ~っ!)。当面、使う予定のないお金をお持ちの貴方、考えてみては如何です?。運悪く会社が倒産して上場中止なんてことになっても、当方は一切関知しませんけどね
。

それでは、今後、三菱自工がどうなるかということですが、これもネット検索してみると、「潰れる、潰れない、潰せ!」 など色々なご意見と観測がありますね。私が興味を持ったのは、池澤氏の 『自動車整備士が教える足回りのちょっといい話』 というサイトにあった 「販売不振の三菱自動車はなぜつぶれない?」(http://sustune.seesaa.net/article/432984670.html?seesaa_related=related_article)という記事です。
この記事を要約すると、・・・
① 国内では過去のリコール隠ぺい事件以来、社会的信用を完全に回復できてはいないものの、ラ
リーの三菱というイメージから、欧州、東南アジア、アフリカで国内の2~3倍の台数を販売している
ため、全世界では日本国内の7倍近い販売台数がある。
② 中国国内における自国の自動車メーカーの販売台数は873万台でシェアは16%弱であるが、そ
の大半が三菱自動車製のエンジンを搭載している。日本国内ではOEM生産で他のメーカーに車
体とエンジンを供給する一方で、海外に目を向けて積極的にエンジンを供給し、会社の屋台骨を支
えている。
③ 三菱自動車は、三菱グループの中でも三菱重工から派生した会社で存在感も大きく、銀行、重
工、商事一体を中心に三菱グループ主要29社によって支えられている。そのため、相当大きな社会
問題を起こさない限り倒産することはあり得ない。
・・・ということのようです。池澤氏は、某自動車メーカーに30年お勤めの方で、かなり確度の高い観測をされていると思います。
三菱自動車は、旧・財閥系の企業グループ内にある企業であるところが他の自動車メーカーとは決定的に違うところで、様々な面でグループ他社から支援を受けられるメリットがある反面、それに甘えて企業体質が腐敗するという功罪もあると思います。私は、今回の不祥事が上記③の 「相当大きな社会問題」 に当たるか否かが、今後を占うカギになると考えますが如何でしょうか?。
つまり、三菱銀行、商事、重工など主要各社が三菱の看板に泥を塗らぬよう三菱自動車を支えるべき、と判断しているうちは経営危機も乗り越えられると思います。しかし、それが否定される事態にでもなれば、昨今のシャープのようにエンジン部門を中国メーカーに売却して他の部門は廃止、あるいはグループからの切り離しというこもあり得る、とういのが私の観測です。
この問題に興味のある方は、池澤氏の記事を是非ご覧下さい。氏のサイトには他にも大変興味深い自動車関連の記事があるようで、ちょっとフォローしようかと思っています。
― また長くなりそうなんで(その3)に続く ―