いよいよ、昨日から冬将軍がやってきたようですね。部屋の中は暖房しているので特に寒さは感じませんが、真鍮製？のドアノブが一昨日よりも冷たく感じます。
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この写真は、"allpar.com"（http://www.allpar.com/history/military/arsenal-of-democracy.html）というサイトから転載させていただきました。最初から保存用だったのか、新品のようにピカピカですね。
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この２枚は、"Armored Fighting Vehicle Maniac"（http://afv.la.coocan.jp/index.php/category/vehicles/data/page/6）というサイトから転載させていただきました。２枚目の錆の浮いた写真を見ると、星型に配置された５基のエンジンの動力が１本の駆動軸に集められていることが良く解ります。Ｍ４，Ｍ４Ａ１のエンジンが空冷星型だったとはいえ、同じような置き方にしなくても良かったんじゃないでしょうか？。各々のエンジンは水冷だから冷却の問題はないはずで、例えば３基と２基に分けて上下２段にする方がエンジン本体の製作もメンテも楽だったんじゃなかろうか？と考えたりします。
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この２枚は、「雪風ネコの英国面的雑記帳」（http://blog.livedoor.jp/sam_mk2/archives/24674693.html）というサイトから転載させていただきました。２枚目の写真を見ると、エンジン本体の大きさは、割とコンパクトなようにも見えます。
昨日は一日グッタリしていて、Ｍ４Ａ４の製作はいくつかの小物パーツを取り付けただけで、見た目がほとんど変わっていません。そこで、今回はエンジンのお話。
前にも書きましたが、Ｍ４Ａ４のエンジンはバス用に生産されていた直列６気筒ガソリンエンジン５基を扇形に束ねて連結したクライスラーＡ-57 マルチバンクエンジンと呼ばれるもので、このモンスターエンジンを搭載するため車体が延長されています。エンジンマニア？としては、これがどういうものか写真だけでも見たいと思って検索してみたら、結構、見つかりました。
この記事には、シャーマン全系列のエンジンの写真と現存する車両又はエンジン単体の動画もアップされています。Ｍ４Ａ４の動画は、フランス軍の保存車両を動かしているものと、停止状態でエンジン始動 → アイドリング → 空ぶかししているものの二つがあり、それらを見ていると気分が思いっきり盛り上がりますよ！。他に、Ｍ４のコンチネンタルＲ-975 空冷星型エンジンとＭ４Ａ３のフォードＧＡＡ Ｖ８エンジンの動画もアップされています。これらの動画はエンジン単体のもので、戦車のエンジンルームにセットされているＡ４のそれとは条件が異なりますが、Ａ４のエンジン音は他のものに比べて軽いような気がします。いずれにしても、エンジンマニアには必見です。
この記事の中には詳細な解説も載っていましたので、併せて転載させていただきます。
1941年、戦車用として用意されていたR975エンジンの不足を予想した米陸軍は、これを回避すべく新型エンジンの開発を決意。同年６月にA57の開発が開始された。バス・トラック用の直列６気筒エンジンを５基扇形に連結するという、一見無茶苦茶な方法で作られたA57であるが、既に市場で信頼性が確認できており、かつ部品の調達も容易な民生品をフルに活用するというアイデア自体は大変優れたものであった。このエンジンを載せたＭ４Ａ4は、1942年６月から翌年８月までに7,499輌が生産された。
＜諸元＞
クライスラーＡ57
水冷 複列30気筒 ４ストローク
ボア*ストローク：3 7/16in*4 1/2in (87.3mm*114.3mm)
総排気量：1,253cu-in (20,533cc)
圧縮比：6.2
最高出力(グロス)：445hp/2,400rpm
バルブトレーン：SV
重量(補機含む)：5,375lb (2,438kg)
クライスラーＡ57
水冷 複列30気筒 ４ストローク
ボア*ストローク：3 7/16in*4 1/2in (87.3mm*114.3mm)
総排気量：1,253cu-in (20,533cc)
圧縮比：6.2
最高出力(グロス)：445hp/2,400rpm
バルブトレーン：SV
重量(補機含む)：5,375lb (2,438kg)
米軍公式マニュアルより
いや～、これで長年のモヤモヤが晴れた気分です。それにしても、こんなややこしいエンジンじゃぁ、さぞメンテナンスが大変だっただろうと思いますが、Wikipedia を見ると、『３０気筒という他に例を見ない構成のため整備性には問題があり、点火時期やベルトの調整方法など高度に教本化することで乗り切ろうとした。Ａ４の多くはイギリス軍に供与されたが、同時代のイギリス製戦車に比べれば故障は少なく、運用実績は良かったようである。』 という記述があります。
では、また。